光悦会2018・京都 鷹峯 光悦寺/section



11月12日 光悦会に行って参りました
(昨年のようす)



京都 鷹峯の光悦寺で開催される
最高峰の茶会


ここ発祥の光悦垣

道具の価値だけでなく
菓子も 花も
茶席の中に展開する物語
つまり道具の取合せも
素晴らしいのです

 



道具は物語の舞台や登場人物
散りばめられたパーツを組み立て
頭の中で美しい物語を想像するのが
茶席の楽しみ方です





薄茶 東京世話人
「三巴亭」

古伊賀の花入に綿が入っていました
初めて見たので尋ねると
畠山即翁が古伊賀に綿と寒菊を入れた
という会記が残っていたので
それに沿ったとのこと
過去の偉大な茶人へのオマージュ
東京のかたがするからこそ
意味があります

今では高価な茶道具となった
抹茶を入れる蓋物「棗」
わび茶が成立して以降は
大衆化して 町棗 といって
露店でも売られていたそうです
庶民の土産物として流行ったのが
「嵯峨棗」といわれる
蒔絵がほどこされた派手なもので
薄茶席の茶器として出ていました
しかし当時も安価な土産物
材料も扱いも粗末なので
数が残らず今では貴重品となりました
蒔絵に使っている金もはがれやすく
それを「手ずれが有る」といって
茶人は喜びます

前回も「薄茶の茶碗は薄つくり」
というお話をしましたが
やはり今回も
黄伊羅保
薩摩
乾山
という軽やかなものでした
黄伊羅保は火間(釉薬の掛け残し)
がある珍しいもの





濃茶 名古屋世話人
寄付「了寂軒」
本席「太虚庵」

二羽鷹の青磁香合
鷹峯ということで
桃の上に親子の様な鷹
犬と鷹の組み合わせは多いが
鷹が二羽というのは珍しいそうです
畳付に桃の葉が造りこんでありました
犬も朋輩鷹も朋輩 に対して
なんでしょうか

本席の床が
藤原公任筆の石山切
伊勢の歌です

なにたちて ふしみのさとと いふことは
 もみぢをとこに しけばなりけり

京都 伏見の地と伏身をかけています
詠み手が女性なだけに
紅葉を敷いた寝床に横たわる姿を
想像すると何とも妖艶な光景が
目に浮かびます
そして公任といば百人一首の

滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
 名こそ流れて なほ聞こえけれ

に詠まれた「名古曽の滝跡」は
月見で有名な大沢の池がある
大覚寺にあります

そして遠州より伝わる主茶碗
青井戸の銘が「池」
秋の月見の風情も密かに感じる
なんて楽しい連想ゲーム

花入は
わび茶成立に欠かせない人物
紹鴎から
信長・秀吉・家康
と名立たる人物が所有した
大名物 青磁「蕪無」
膨らみを蕪に見立てて
位置によって
下蕪・中蕪と呼びますが
蕪無はストンとした形でした
今出来上がったような
瑞々しい青

なんの引っ掛かりもなく
素直に入ってくる美しさ
それが最上かもしれません
サイケデリックなものは
やはり飽きてしまう
私は味も一部が飛び出してない
丸いのが好きです

それに対して
天明の大霰釜はファンキーでした
古天明の霰は大きいといわれますが
想像より大きいイボイボで覆われた釜
それを利休が所持していた
というのがなにより面白いです





濃茶 京都世話人
本席「徳友庵」

今年は不昧公没後200年
ということで所縁の道具で

本席の床が珍しく
筋切 通切 二枚続
銀泥の境界線から筋切
また篩(ふるい)のような
布目のある裏面を通切といい
両面を並べて和歌が書かれています

増田鈍翁旧蔵の
備前の花入「會釈」
本当に えしゃく していて
焼締めであるのに滑らかな肌
堂々とした大きさで
塗りの蓋が沿っているそうですが
水が滴って美しい姿を見ていたら
確かに どうしても
水指に使いたくなります

対照的に
主茶碗は感触がイラっと
するほどザラついた肌の
鴻池家伝来 古伊羅保
頭だけではなくで
五感で楽しむのもお茶です





濃茶 大阪世話人
寄付「本阿弥庵」
待合「自得軒」
本席「騎牛庵」

本日再びお目にかかる
青井戸茶碗は
飛鳥井雅重の箱で
「四もと」という銘
飛鳥井家は蹴鞠の師範を家業として
いますが「四もと」とは
蹴鞠の時にコートの四隅に立てる
松・柳・桜・楓のこと
青井戸の色を青柳に重ねたのでしょう

その子孫である飛鳥井先生に
裏千家学園時代 私は
スピーチを教えていただきました


床は東福寺に伝わる
鎌倉時代の禅僧
円爾の墨蹟に

美しい文様が刻まれた
唐銅水瓶の花入

そこに
枯れた蓮の実と
野菊が入れられ

世界観が素晴らしく
かっこよくて
歓声を抑えられませんでした






点心席は「瓢亭」







清らかに整えられた庭と
真っ白に張り替えられた障子
とても気持ちがよかったです






競い合うような席に
情熱やプライドを感じ
こちらも白熱しました
生死をかけた男たちが
茶の湯を楽しみ
最盛期を迎えていた時代
当時は新しい
ハイセンスな流行が
受け継がれることで
伝統となりました

今働いている方々も
お金儲けが
ゴールのはずはありません
素晴らしい文化が
まだ残っている日本で
過去の財産を残し
新たに発展させて
文化をつくるということが

未来の日本のために
とても重要なきがします



 

光悦会2017

 

東京 九段教室オープン

「わび茶でおもてなし」ワークショップ・東京都庭園美術館

「茶の湯とくらす」茶会ワークショップ・茨城県陶芸美術館

 

 

 

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2018年11月10日

「東京 九段教室」オープン

生徒募集中花火

 

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次回の稽古は

2018年 12月14日(金)

2018年 12月15日(土)

(11月は開炉の茶事のため)

毎月 歳時記と和歌のお話しつき音譜

金曜日13時の回が追加されました

 

 

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