「葵會」歳暮茶会・大橋茶寮/海老澤宗香 茶道教室 東京 九段・茨城 笠間


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12月28日
大橋茶寮にて開催される
「葵會」歳暮茶会

入口には正月飾りの
根引の松が



平安時代の1月初めの子の日に

松の新芽を引き抜く遊び

「小松引き」が元になっていて
 


東京国立博物館

 

地に足が着きますように
成長し続けますように
という願いが込められています




玄関の火鉢が暖かいおもてなし



裏千家14代淡々斎宗匠が
東京の教場としていた「大橋茶寮」は
戦後や都市開発の大変な時期も
大橋宗乃先生とお母様が守り抜き
文化財となった建物です



擦り減った目が歴史を感じさせる
石臼の飛び石



清らかな水が流れる露地では
超高層ビルに囲まれている事など
忘れてしまいます



敷き松葉 や 雪囲い
冬の風情を楽しみしました



濃茶席の待合
掛物は「不易不難」

難しいと思っていた事でも
やってみると案外

簡単にできてしまうものですよ

というメッセージ
来年は新しいことに
挑戦してみようかな
という気持ちが湧いてきます


菓子は「試み餅」
来年に向けて年末についたお餅を
届けた習慣から生まれたもの



淡々斎宗匠が教えていた
当時のまま残る茶室
お洒落な意匠が
散りばめられていて
見飽きることがありません




大橋宗乃先生の貴重なお話を
伺いながら
如庵の写しでいただく濃茶

御茶は「葵會」のために
淡々斎宗匠が好まれた
「葵の昔」三丘園詰

如庵との違いは
大橋先生のお母様が
「年をとっても点前がしたい」
と点前座に付けられた釣り棚です

お天気にも恵まれ
突き上げ窓から降り注ぐ光で
年末とは思えない明るいお席でした



床は小堀遠州
素晴らしい色になった
宗旦の寸切の竹花入れに
真っ白な椿と照葉が入り
道入の苫屋香合

信楽の水指は
どっしりとしていて柔らかく

11月の開炉で新しく塗り替えられた
炉壇はキリリとして清々しく

霰の矢筈釜がアクセント
となっていました


主茶碗は乾山の黒楽
松の絵が掻き落としで描かれ

次茶碗は松平不昧公所持の御本茶碗
鮮やかな赤味が素晴らしかったです

道入の「笹之葉黒樂茶碗」うつしは
手に収まるのに覗き込むと
果てしなく広い見込み
幕釉が星空のように見えました

茶だまり 練り返し
は余分な土を取った結果
できたもので
茶碗に必要な機能では決して無く
意匠として作為的につくるのは
作品の広がりを限定してしまう
こともあります



 

茶入は黒薩摩「冬籠り」
茶杓は「埋火」
大橋先生がお話になる
今日庵での除夜釜の思い出とともに
拝見いたしました


薄茶席は渋沢宗麗先生
「皆さまへのお歳暮です」
と待合の新巻鮭の画から幕が明け
淡々斎縁のお道具を中心に
華やかなひと時を
過ごさせていただきました


点心席の広間



桂離宮 松琴亭 の市松模様は
有名ですが
欄間と呼応させた意匠に見とれました



美味しいお料理に年越し蕎麦



貴重な空間で歴史を噛みしめながら
一年の締めくくりをさせていただきました

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