【パワースポットの神社でお抹茶体験】
前回のようす
#常陸国総社宮 @hitachisosya
「令和四年 總社園遊会」
にて初心者のための
ワークショップを開催いたします
抹茶初体験の方でも
ご自宅で抹茶を楽しんで
いただけるようになります
最後にはご祈祷もしていただけます
常陸国 国府の総社として創建され
現在も大切に神祭りを守っている
千年以上歴史のある神社です
素晴らしい菊に彩られた境内で
他にも様々なイベントが開催されます
ぜひご参加ください❁
日時:
11月27日(日) 15:00〜16:00
参加費/お一人:
1000円 (菓子・抹茶つき)
定員:
先着順 10組20名
※ お一人でお申込みされた場合は
別の方と二人組になっていただきます
服装:
正座した時にお膝が隠れる
服装でお越しください
場所:
「常陸国総社宮」
茨城県石岡市総社2丁目8-1
お申込み方法:
お電話 か メール
HPお問合せフォームより
「茶道ワークショップ申込み」
とお伝えの旨お申込みください
↓ 常陸国総社宮社務所↓
電話:0299-22-2233(9:00〜17:00)
メール:soushagu@poplar.ocn.ne.jp
HP:https://sosyagu.jp/contact/
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「事始め」
・冬の和歌
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・正午の茶事の流れ
・冬の和歌
・員茶
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Email : WAXWANE29.5@gmail.com
※WAXWANEは小文字にして
メール送信してください
茶道教室はただいま満員のため
ご見学・ご入門の受付をしておりません
8月 笠間教室 茶道稽古
今年は全国的にお祭りや花火も再開され
皆さま夏を満喫されていることと思います
夏にいただく熱い抹茶も
スッキリして美味しいですが
お湯を沸かすのも辛い
そんな時はぜひ冷抹茶を
お楽しみください
稽古は「員茶」
七事式は「折据」という
紙で作られた入れ物に札を入れ
くじ引きで役割を決めます
点前によって折据の大きさも様々
員茶は一番大き「大折据」に
偈頌(稽古をする上での心得)は
「老倒疎慵無事日 閑眠高臥対青山」
あれこれ考えず
寝転びながら山でも眺めましょう
というなんとも呑気な…
と思いきや
実は 全てを会得した境地
十牛図でいえば
しかし今回は
クラクラする様な酷暑の最中
という事でご勘弁をいただき
楽しみながら稽古をしました
初めに全員で札を引き
それぞれ札に描かれた
花が割り当てられます
「札元」は札を引く役で
引いた札の花の名前を呼びます
当たった人は
干菓子と抹茶をいただけて
次の方のためにお茶を点てる
ということを繰り返します
他の七事式に比べると
優雅な時間が流れます
暮れがたき 夏の日ぐらし ながむれば
そのこととなく 物ぞ悲しき
伊勢物語 45段「ゆく蛍」より
涼しい室内での読書
夕暮れ時のんびりとお散歩
いつもより長い日なかを
楽しんでください
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「重陽の節句」
・秋の和歌
・水屋仕事
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・炉について(予定)
・秋の和歌
・中置
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開催いたしました
庭園美術館ゆかりの
ルネ・ラリック へのhommageから
あくまでガラスにこだわり
青木美歌さんが作られたガラスの
茶道具等を用いた特別な茶会です
青木さんの作品とみずたまりが
夏の景色に溶け合います
ラリックの香水瓶には
守住さんの点前
庭園美術館の茶会で茶道に出会い
Ce qui est créé par l’esprit est plus vivant que la matière.
精神によって創られたものは
和歌や禅語、菓子、花、庭、工芸、着物、茶室等々、日本の総合芸術
から成り立っています
必ず誰にも興味がある部分があるはず
だから茶道は面白いですね
大化の時代から数えて
248番目に、はじめて国書由来である
万葉集から生まれた「令和」という時代
私達はこれからも
伝えていきたいと思います
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「重陽の節句」
・秋の和歌
・水屋仕事
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・炉について(予定)
・秋の和歌
・中置
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ご見学・ご入門の受付をしておりません
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7月 市ヶ谷教室 茶道稽古
いつもより少しだけ
涼しかった今日
爽やかな和装や浴衣を
着てきてくれる生徒さんが
多くいらっしゃいました
夏の和装は
見るかたに涼感を与えます
これは私の印象ですが
水着やワンピースよりも
不思議と
木陰や風を感じるような
心地がして落ち着きます
花は
粟 紅花 禊萩
禊萩は精霊棚の供物や仏花として
お盆に欠かせない花です
粟の花は
フラワーアレンジメントで人気があります
実りの季節は
まだ先に感じますが
8月1日(朔日)の略で
別名「田の実の節句」
ともいわれ
田の神様に豊作を祈る日です
農民の風習が
中国の文化と交わり
やがては武家に欠かせない行事として
「頼みの節句」として姿を変え
現代の「お中元」となりました
朝顔や つるべ取られて もらひ水 加賀千代女
朝顔 といえばこの俳句
夏にはカラッとしていて良いですが
やはり茶の湯には和歌が似合います
しかし
朝顔も遣唐使が持ち帰ったもので
ふるく和歌に詠まれている「朝顔」は
朝に開く花
桔梗や木槿ではないか
といわれています
うちつ けにこし とや花の色を見む
置く白露の 染むるばかりを
急に花の色が濃くなった様に思われる
そこに置いた白露が染めているだけなのに
けにこし「牽牛子(ケンゴシ)」こそが
私たちの知っている朝顔です
暑いなか毎日お疲れ様です
頑張った日は乾杯
リフレッシして乗り切りましょう
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・歳時記「重陽の節句」
・秋の和歌
・水屋仕事
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次回の稽古は
・歳時記「裏千家歴代その2」
・夏の和歌
・員茶
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7月 笠間教室 茶道稽古
この季節の茶席に
「蟹」が登場することがありますが
これは
俳句でも 蜘蛛 を
細蟹 や 笹蟹 と表現します
蜘蛛は糸を連想させ
糸 といえば 織姫
ということですね
稽古は 茶箱「和敬」
裏千家十五代 鵬雲斎大宗匠の
お父様 淡々斎 が考案され
学徒出陣で海軍航空隊飛行科の
予備学生(特攻隊)として
入隊された際にも仲間に
和敬点でお茶を差し上げたのです
和歌は
伊勢物語 45段「ゆく蛍」より
ゆく蛍 雲のうへまでいぬべくは
秋風ふくと 雁につげこせ
↑ 絵の素晴らしい解説が載っています
ぜひご覧ください
飛び行く蛍よ
雲の上まで行くことができるならば
下界ではもう
秋風が吹いていると雁に告げてほしい
自分を恋い慕いながら
会うことも叶わず亡くなってしまった
娘を思い読んだ歌です
蛍の儚げな光は
死者の魂に見立てられました
雁は中国の故事では
手紙を運ぶもの
と考えられていました
漢詩を学ぶのは当時の男性の嗜み
疫病を運んでくる暑さと
やりきれない悲しさに沈む
夏の夜
涼風に誘われて
美しい蛍に慰められ
秋の訪れを感じ
雁に想いを託す・・・
なんと奥深い味わい
もののあはれ
物語と同じような
暑い夏の日
蓮が咲き始めました
今年は花たちも急ぎ足ですし
すぐに参っています
そんな日には
夏の着物や浴衣は
本当に見目涼しく
良いものですね
装いは自分だけのものではない
と実感させられます
浴衣でお出かけして
皆さんに涼をお届けしてはいかがでしょうか
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「八朔」
・夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
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6月 市ヶ谷教室 茶道稽古
「竹 葉々起清風」
梅雨にも入り
日本の夏らしくなってまいりました
京都のかたは
夏に涼しい風が吹くと
「天からの余り風や」
言っていたのを思い出します
紫陽花 と ブルーベリー
笹に願い事をかけるのは
神様が降りてきやすい植物だからです
蹴鞠の結界にも立てますし
能では「狂い笹」といい
気が触れた状態を象徴する持ち物でもあります
この世の者ではない 神懸かった存在
ということでしょうか
今とは違う古の姿も風流なものです
「七変化」
紫陽花をモチーフにした菓子でも
お店に寄って表現はさまざま
茶席では想像力が膨らむ
抽象的な表現が好まれます
「紫陽花」と直接言ってしまうより
「七変化」と表現することで
しとしと降る雨の風景や
雫に濡れて日々移り変わる
紫陽花の美しさを思い描けます
「飛泉障り」
と銘をつけられました
日本庭園の役木の名称で
滝に奥行きを持たせます
これからの季節にぴったりの清涼感と
足を踏み入れた茶道の世界を
もっと深めたいという願いを込めて
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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6月 笠間教室 茶道稽古
「千山添翠色」鵬雲斎大宗匠筆
雨が緑を深めています
田植えが終わり
作物を育てる雨を
「慈雨」といいますが
和紙の原料
楮の実も鮮やかに
花たちも続々と咲き始め
これはもう
籠花入を使わずにはいられません
大山蓮華の
素晴らしい蕾もつきました
暑くなってくると
水が恋しくなります
稽古は 名水点や
釣瓶の扱い
平水指 で涼やかに
現在はもう湧水が無くても
三栗の 中に向へる 曝井の
絶えず通はむ 彼所に妻もが
高橋連虫麻呂
と 万葉集にも歌われた
曝井(さらしい)は
恋愛のパワースポットでもあります
ぜひ訪れてみてください
6月から茨城でも鮎釣りが解禁となり
渓流釣りを楽しみにしている
生徒さんもいらっしゃいます
奥伝は「大円真」
炉と風炉の両方の点前をしてみて
やはり台子のお点前は
風炉が相応しいと実感いたします
7月10日にお参りするだけで観音さまと
四万六千日分のご縁をいただける
という とても特別な日
どこからこの果てしない数字が…?
と思いますが
一升分の米粒の数だそうで
一升と一生を掛けた
これから暑さ厳しくなりますが
歳時記とともに暮らしを彩り
楽しく乗り切りましょう
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「八朔」
・夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
2022年7月1日(金)
・歳時記「裏千家歴代その1」
・夏の和歌
・茶箱
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初夏を迎え、美しい翠に覆われた
山居の茶会となりました
令和4年5月21日
皇室ゆかりの 重要文化財 茶室「光華」
東京都庭園美術館 にて
第六回「重文わかる茶会」を開催しました
茶会の仕組みやマナー、楽しみ方を学ぶ
日本初の「茶会を知るための茶会」です
はじめに「茶会」とは何か?
茶会のマナーやエチケット
趣向を楽しむ方法をご説明致しました
◼待合/広間
待合とは、茶会の趣向を暗示する
大切な場所である事等をご説明しました
令和4年5月21日は浅草「三社祭」初日
本日は花のお江戸の茶会です
浅草神社の御神紋「三網」
隅田川でいつものように
貧しい漁師の兄弟が漁をしていると
網には人形しかかかりません
土地の知識人により観世音菩薩像と分かり
拝むとその日から大漁続きに
村は大変豊かになりました
貢献した三人を祀る 浅草神社 として
三枚の干網が並びます
それにあやかりたい
後の世の有力者に浅草神社は信仰され
のちに 浅草寺 が建てられました
床は喜多川歌麿の浮世絵
「難波屋のおきた」さん
江戸時代 浅草に実在したお茶や難波屋
その看板娘のおきたさんは
度々 歌麿のモデルになった事で
江戸随一の美人として人気を博し
あまりの人気さゆえに
幕府より記名が禁止され
反骨精神の知恵「判じ絵/なぞなぞ」が
生まれました
この「判じ絵」なぞなぞの答えは一番最後に
書院には
永遠の吉祥水の流れを表す「観世の仕舞扇」
「観世」という名前も奈良の長谷寺
初瀬の観音様から生まれています
江戸幕府の庇護を受けた観世流は
江戸で多いに発展しました
このように茶道は点前ばかりでなく
密接に関わっている事を皆さんに
理解していただく事ができました
またこちらでは 皆さんと一緒に
菓子の頂き方を学びました
本日の菓子は
ありとあらゆる形に姿を変え
私たちに救いの手を差し伸べる観音様の
水の姿 銘「灑水/しゃすい」です
神楽坂 梅花亭 さんに特注しました
翠に耀く池を愛でながら
しっとり美しい露地へと進みます
◼露地から躙口へ
「露地はただ浮世の外の道なるに
心の塵をなどちらすらむ」
利休居士の露地の心得を解説し、
蹲踞柄杓の扱いを学びます。
躙口の意味や、くぐり方を学び
いよいよ本席へ
◼本席/小間
床は江戸時代から茶花として用いられた
芍薬と唐松の新芽を「粋」に入れました
観音様を引き揚げた漁網を
波千鳥が讃えています
時代は令和に変わりましたが
江戸の粋と いなせは
今もTOKYOに息づいています!
浮世絵の中の茶碗でおもてなし
私達はこれからも
伝えていきたいと思います
最後に学芸員の板谷さんからは
朝香の宮殿下が作られた
重要文化財 茶室「光華」が
茶室・露地ともに当時のまま保存され
今もこうして 移築なしに活用されている事の
素晴らしさを解説いただきました
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「七夕の節句」
・夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「鬼灯市」
・夏の和歌
・名水点
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5月 市ヶ谷教室 茶道稽古
坐忘斎お家元筆 「一峰雲去来」
夏は雄大な景色と
忘れてならないのは
半年分の汚れを払う
笠間稲荷神社 の 茅の輪
本来は6月30日ですが
暖かくなり5月からは風炉になります
今年初めて ということで「初風炉」
といいますが
市ヶ谷教室の皆さんにとっては
まさに人生初の風炉
湯・水・茶を点てる時
で柄杓の扱いが変わります
陰陽思想から形を変えていますが
難しいことは置いておいて
お客様に退屈させないために
見せ場として
長年茶道を続けても
形を崩さず決めていただきたい部分です
菓子は
生徒さんから
「これは露ですか?」
という質問が
実はこれ
・・・
虫の卵なんです
詳しくはコチラ
毎月お知らせしている展覧会に訪れて
根津美術館のサプライズに感動された
生徒さんが多くいらっしゃいました
毎年5月を心待ちにしてしまいます
そして
茶杓削りにチャレンジした生徒さんも
菓子切りも製作されました
初めてとは思えない
素晴らしい作品が完成しました
茶会を開催する際には「銘(名前)」をつけて
茶席を彩る日が楽しみですね
茶道は
点前だけでもその方の性格が現れますが
道具を選び 組み合わせて
花を摘み いれます
行き着く先には「選ぶ」では飽きたらず
創造的で刺激的な世界なのです
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・歳時記「七夕の節句」
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5月 笠間教室 茶道稽古
笠間では陶炎祭が開催され
そこで購入した見立ての茶碗を
お稽古に持ってきてくれた生徒さんや
5月5日には生徒さんより
『今日は柏餅を食べて菖蒲湯です』
という嬉しいメッセージが届きました
苧環(おだまき)
莢蒾(がまずみ)
を 粽花入 に
匂袋を飾りました
来月末にも1年の半年分の厄を祓う
大切な行事がありますが
今回は憂鬱になりがちな
雨 の楽しみについて
お話しをしました
「露地笠」や「露地下駄」
は雨や雪の日だけの特別な道具です
傘・雷・虹…と
様々なモチーフが挙げられ
茶の湯で雨は風情となります
室礼や道具組だけではなく
雨の日には
桜のピンクが濃く見えたり
雨に降られる毎に
新緑の緑が深まっていくように
感じませんか
水の面に 綾織みだる 春雨や
山のみどりを なべて染むらむ
伊勢
水面に映る縦横の雨を織物に見立て
あえて 染める という表現を選んでいます
日本人の雨に対する
繊細な美意識が感じられる歌です
梅雨時の歌でいえば
五月雨に 物思ひをれば 時鳥
夜深く鳴きて いづち行くらむ
紀友則
雨の日はふと
物思いに耽ってしまうもの
いつの間にか時がたち
夜も明けそうなことに気づく…
時間が凝縮されたような歌
皆さんも雨の美しさ
見つけてみてください
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4月 市ヶ谷教室 茶道稽古
桜も終わってしまうな…
と寂しくなりますが
散る桜を表現した
美しい日本語を思い出せば
素敵な季節だと感じます
「零れ桜」こぼれさくら
満開に咲いた桜から
こぼれるように散る花弁
「花筏」はないかだ
川面に散った桜の花弁が
筏のように集まって流れる様
掛け物は「利休七則」
同じくらい
茶道における大切な心構え
和 敬 清 寂
を加えて
「四規七則」
といいます
茶席で最も大切なことは
「相客に心せよ」
清らかな静かな心で
何があっても動じず
誰に対しても同じように
敬意をもち
同じ席中に居る人全員が
良い気持ちになれるよう
心を配った行動・発言
ができます様に
一座建立が実現します
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「夏越の大祓」
・初夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「梅雨の楽しみ」
・初夏の和歌
・初風炉
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3月 笠間教室 茶道稽古
「日日是好日」
毎日が素晴らしい
そう思えば幸せです
貝母
今この時に集中すれば
比べる事も無い
良くても悪くても
一喜一憂する必要はありません
「茶道は人生の軸になる」
と私の恩師は仰っていました
花を入れる
帛紗をさばく
抹茶を一服いただく
ブレない自分でいるための
きっかけとして
伊勢物語「東下り」九段には
5月のお話しがあります
初夏の茶会には
必ずと言っていいほど
取り上げられる趣向です
旅する一行が富士を見上げる絵
茶会の趣向を暗示する場所
待合 によく掛けられます
初夏の茶会には
杜若咲き乱れる三河国の八橋にて
詠まれた歌が題材となった
「唐衣」
という銘の菓子がお決まりです
伊勢物語は
和歌を中心とした物語です
内容を楽しむというよりは
歌の一部を思い出しただけで
うっとりする様な美しい場面が
思い浮かぶのが醍醐味
珍しいピンク色の雪柳
さらに歌に込められた哀しみ
移りゆく季節を味わえれば
病みつきになります
毎年思い描く景色は変わるでしょう
根津美術館では
光琳が思い描いた
奥伝は「大円真」
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「端午」
・初夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
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・初夏の和歌
・初風炉
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3月 市ヶ谷教室 茶道稽古
教室を移転して初めての稽古は
暖かな晴天に恵まれ
ゆらゆらと沸く釣り釜を眺めていたら
時が経つのも忘れてしまいそうでした
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
小野小町
長明寺桜餅から
を紹介しました
京都では4月8日
春の陽気に誘われて
お散歩をしていると
門前の道に花御堂が飾られ
とても華やかです
市ヶ谷教室では
ほとんどの生徒さんが
畳での稽古は初挑戦ですが
盆略点前をしっかりやっていたので
美しい所作が身についていました
市ヶ谷教室は定員に達しました
空きが出ましたら再度
ブログやインスタにてお知らせいたします
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・歳時記「伊勢物語・東下り」
・初夏の和歌
・透木釜
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3月6日
海老澤宗香 茶道教室にて
稽古に励む生徒さんが
教室で茶会を催してくださいました
2020年
「麒麟がくる」茶会
2021年
「北野大茶ノ湯」茶会
今年の茶会は
「古都の春」 です
古都 というのは奈良のことです
そして関西の人は東大寺での修二会
によって春の訪れを実感します
今井宗薫の梅の和歌をかけ
庭に咲いた梅の花をいれ
濃茶の古帛紗には宗薫緞子
茶席では重なることを嫌いますが
3つ揃うと遊び心になります
お水取りといえば
造花の椿「糊こぼし」ですが
可憐な椿で暗示しました
干菓子は
個包装にした「真盛豆」と
「蘇」(そ)
これは
飛鳥時代に作られていたもので
古代チーズともいわれています
初めての味に感動
現在
正倉院展が開催されていますが
一番有名と言ってもいい宝物
ガラスの瑠璃碗を
赤膚焼で写したものだったり
お水取りですから
蓋置には井戸に因んで
一閑人や釣瓶など
茶ノ湯の自由さ
楽しみ方を存分に
教えていただける席でした
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・初夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
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・歳時記「伊勢物語・東下り」
・初夏の和歌
・透木釜
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3月 笠間教室 茶道稽古
現代の 雛人形を飾り女の子のお祭り
になったのは江戸時代
と 最近のことで
本来は万人が水浴をして汚れを祓う日で
日本ではそれを管緑化して紙の人形(ひとがた)
を代わりに川に流すようになりました
それが江戸時代に女の子が遊ぶ
雛(ひいな)人形と結びつきました
3月の和名は「弥生」と言いますが
いよいよ生い茂る という意味
ですから
その植物のパワーを補充するために
若葉の生えた小高い丘に
ピクニックに行ったりもします
また その時期最も美しく咲く 桃の花を
酒に浮かべて飲む「桃花酒」も
ぜひお楽しみください
これは 旬のものを頂く という
現代の私たちも一年を通して
変わらず行っている文化です
稽古は「釣り釜」
鎖で吊られた釜は
常にゆっくりと揺れ
その様子がまるで
春風に吹かれているように見えます
炭点前の様子
茶室の中に居ても
麗かな風を感じ
春が来たな・・・と実感する室礼です
長緒茶入 の稽古もしました
長い紐の処理にはコツが必要です
ポイントが分かればどなたでも
出来ることなのですが
本当に大切なことはやはり
教本では伝えられないですね
最後まで美しく
その緊張感によって
亭主も客も
心がスッと整います
暖かくなり
もうすぐ桜が咲きそうですが
歳時記のお話は
桜の名所 隅田川にちなみ
伊勢物語 九段「東下り」の一節を紹介しました
隅田川の名物の一つ
は東下りに登場する和歌から生まれました
名にし負はば いざ言問はん 都鳥
我が思ふ人は ありやなしやと
在原業平
花見に向かう際使う 駅の名前も
「業平橋」駅だったのですが
「とうきょうスカイツリー」駅
に変わってしまったことは残念です
言問団子の他にも
花見の際にぜひ味わっていただきたいのが
東京の桜餅
京都の「道明寺」に対して
「長明寺」といいます
名前の元になったお寺も
隅田川沿に残っています
歴史を知っていると
楽しみも倍増します
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「灌仏会」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「伊勢物語・東下り」
・初夏の和歌
・透木釜
お問い合わせはコチラまで
Email : WAXWANE29.5@gmail.com
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International students from the University of Tsukuba came to my classroom for extracurricular lessons as part of their learning program.
The Sustainability Science, Technology, and Policy (SUSTEP) program is a program in which the University of Tsukuba cooperates with the Japan International Cooperation Agency (JICA) to develop leaders in the international community from the perspective of the SDGs.
In fact, the traditional culture of tea ceremony is filled with the eco-friendly and sustainable spirit that has been alive in Japan for a long time.
Some Japanese sweets are derived from rituals that are more than 1000 years old. The tea party has the role of telling the history of its own country through such stories.
Besides, Japanese sweets are made into various shapes using the bean paste that you all know.
(餡子= beans are boiled in sugar to make a paste.)
Seasonal flowers, plant buds, snow scenes, etc.
We create different motifs from the same material every month to give our customers a sense of the season.
Matcha was served in tea bowls made in Kasama.
The tea ceremony is a really useful tool because you can introduce it to customers during the tea ceremony by using various other crafts.
Making matcha is very easy.
Just add the powder, add boiling water and stir!
Moreover, it can take in all the nutrients of tea leaves.
At the end, you don't have to throw away the rush, so it's very easy to clean up.
Matcha is very eco-friendly (environmentally friendly)
However, matcha is a culture, not a drink.
That's why we make matcha like a ritual.
Japan was an overwhelmingly scarce country surrounded by the sea on all sides.
Therefore, I have naturally cultivated a humble feeling of not being greedy to do my best within my reach, rather than bringing it from another if there is not enough.
It remains in the tea ceremony. Isn't it a necessary spirit in the world today?
In particular…
■ For the tea room,
We use scrap wood from an old house.
It's more like taking over memories than reusing.
■ The kimono
I resize and wear the kimono that my grandmother wore.
It's the same as taking over a tool, and by using what your ancestors used as a tool, you can think of them ... Don't you think it's a deeper fellowship than praying?
All this can be reproduced in your homeland.
What is the tea ceremony ...
Pull up things in your life extraordinarily.
Find extraordinary things in your life.
There is a word "mitate" in Japanese.
(It is to use things that were not originally made as tea utensils as tea utensils.)
Memorable things between you, the host, and the guests you invite are the best tea utensils.
Anything is fine, such as the souvenirs I bought when I went on a trip together.
Small bowls and cafe au lait bowls → tea bowls
Teaspoon → tea scoop
For accessory case → container of matcha
Hang a message card in your room instead of a hanging scroll to decorate your room with seasonal flowers. If you can't get matcha, you can use coffee or tea.
Through the spirit of the tea ceremony, I would be grateful if you could introduce and spread the history, culture, crafts and your own ideas of your country to your family and friends.
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「灌仏会」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「お水取り」
・春の和歌
・大炉
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筑波大学の留学生の皆さまが
学習プログラムの一環で
課外授業に来てくださいました
The Sustainability Science, Technology, and Policy(SUSTEP)プログラムは
SDGsの観点から 筑波大学が国際協力機構(JICA)と協力し
国際社会のリーダーを育成するプログラムです。
実は伝統文化である茶道には
日本に古くから息づくecoでsustainableな
精神がつまっています
和菓子だけをとっても
平安時代の儀式に由来するものもあり
茶会には
そのようなお話を通して
自国の歴史を伝える役割があります
他にも
日本の菓子は皆さんご存知の餡子を用いて
様々な形を作ります
季節の花 や 植物の芽吹き や 雪景色 など
同じ素材で毎月違うモチーフをつくり
お客様に季節感を届けるのです
皆さんには笠間焼のお茶碗で
抹茶を召し上がっていただきました
他にも様々な工芸品を使うことで
茶会の中でお客様に紹介できるので
茶道は本当に便利なツールです
抹茶を入れるのは
とても簡単なだけでなく
茶葉全ての栄養素を取り込めて
出涸らしを捨てる必要も無いので
片付けも楽
抹茶はとてもエコです
日本は圧倒的に資源が乏しい国でした
だから
自分の手の届く範囲で精一杯の事をする
という欲張らない謙虚な気持ちが
自然と培われました
茶道には失われつつある
その精神が残っています
現代ではそれは
世界で必要な精神ではないでしょうか
具体的には…
■ 茶室
笠間教室は床柱や炉縁に
に祖母の古い家の古材を使っています
他にも
茶杓・棗 などに古材を用いる例は多く
リユースというよりもアップサイクル
思い出を引き継ぐという感覚です
■ 着物
祖母の物、サイズを直して着ている
道具を引き継ぐというとの同じ
思いを馳せる
祈るよりも深い交わりだと思いませんか?
これは全て皆さんも
どこの国でも再現できること
「見立て」という言葉があります
(元々、茶道具として作られていない物を茶道具として使う事)
ホストであるあなたと 招く客との間で
思い出深い物が一番茶道具に適していて
一緒に旅行に行った際に買ったお土産など
なんでも良いです
小鉢やカフェオレボウル を茶碗に
ティースプーン を茶杓に
小物入れ を抹茶入れに
掛け軸の代わりに
メッセージカードを添えて
季節の花を飾って
抹茶が手に入らなければ
コーヒーでも紅茶でも構いません
普段の生活に紛れていたものから
特別な存在を見つけ出す
そんな楽しみが茶道にはあります
茶道の精神を通じて
皆さんの土地の歴史や文化
工芸やご自身の思想を
ご家族や友人に紹介して
広めてくださったら嬉しいです
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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2月 九段教室 茶道稽古
まだまだ寒い日が続いていますが
春はそこまで来ています
昨年の暮れ
千鳥ヶ淵はとても暖かく
一足先に水仙が花開きました
水仙を植えるお家も少なくなりましたね・・・
と懐かしむ生徒さん
可憐で儚げな花ですが
毎年同じ場所に
極寒の頃に葉を伸ばして
もうすぐ春が来る頃
花を咲かせてくれます
水仙はまだ咲かないかしら
と日々庭を確認しながら
暖かな季節を待ち焦がれています
今は「雛祭り」といいますが
元は中国からきた風習で
万人の健康長寿を願う日でした
今年は上巳に倣い
若葉の丘に出かけて
桃花酒を召し上がりませんか
3月の和風月名「弥生」は
いよいよ生い茂る
という意味
名は体を表す
と言いますが
地名などもそうです
昔の人が付けた名前は
本質を表しているので
大切にしなくてはなりません
旬の物をいただくように
その時最もパワーがあるものを
体内に取り込み
日々を健やかに過ごしたいですね
九段教室は来月より
「市ヶ谷教室」として
再出発いたします
茶室での稽古に変わりますが
日々の暮らしの中でも
楽しんでいただける茶道
をこれからもお伝えします
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・歳時記「灌仏会」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
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「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「伊勢物語・東下り」
・春の和歌
・釣釜
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2月 笠間教室 茶道稽古
木々の葉が落ちると
気づかなかった景色が見えてきます
コブシの木に残された山繭
真っ白な繭の原種です
極寒の季節にだけ開かれる
いつもより大きな炉
炉に炭をくべると
氷点下の季節でも茶室が暖かくなります
大口の釜から立ち昇る湯気もご馳走です
歳時記は「お水取り」
関西では
「お水取りが終わると春が来る」
と言います
東大寺の修二会のうちの一つで
御本尊にお供えするお香水を
二月堂の若狭井から汲む儀式で
このお香水を送る儀式
福井県の神宮寺で行われる
も欠かせないお祭りです
写真は「お松明」という儀式で
高い欄干から巨大な松明を振り回します
この火の粉を帯びると
幸福や健康に恵まれるといわれ
この松明の燃え残りを拾い
護符の代わりにしたり
茶人は茶杓に削ります
お松明に限らず
懺悔の方法も
とても激しいもので
極寒の中
練行衆が堂内を全力で走り
板に全身を思い切り打ち付けます
その際には
外にまで物凄い音が響くそうです
これは私たち万人の罪を祓い
救いを願う儀式
お水取りの頃になると
厳しい寒さが続き
春の訪れを待ち侘びるとともに
感謝の気持ちが溢れます
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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東京都庭園美術館は
アール・デコの旧朝霞邸が有名ですが
回遊式の日本庭園の中に
家族で茶道を嗜んでいた朝香宮が建てた
庭園美術館の秘宝です
艶やかな紅葉に彩られた
茶室「光華」の
紹介動画に出演させていただきました
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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新年の
笠間教室 茶道稽古
本年はお稽古の前に
いつも茶花をいただく
伊藤東彦先生のお宅で
新春の一服をいただきました
手作りの正月飾りと
寅がお出迎え
お部屋には
今年の勅題「窓」をモチーフにした
お香が焚かれていました
先生のお宅では毎日
炭火で釜を沸かして
抹茶を召し上がります
心がこもったお茶は
何度飲んでも至福の味
その日は雪が降っていて
窓の外は幻想的な景色に
カメラを持ち出し夢中で
写真を撮られる先生の姿に
瑞々しい芸術家の魂を見ました
稽古は貴人点と
向切をしました
小間の緊張感を体験
歳時記は「初午」
伊奈利山に五穀を司る神様が
舞い降りた日が初午だったため
全国の稲荷大社でお祭りがあります
「午」は馬にも通じ
神様に最も愛された動物
また方角では南を
時間は正午を表し
陽気が盛んなことから
農耕を司る日として
相応しいとされたのでしょう
全国の土人形の発祥の地でもあり
その「伏見人形」は
所謂 田作り の一種で
稲荷山の土で作られた
伏見人形を自分の田や畑に入れると
豊作になると信じられ
お土産品として大ブームになったのです
可愛らしい姿から
今では初午の茶会などにも
よく登場します
五穀豊穣を
願う日であったことから
稲穂もモチーフのひとつ
2月に茨城県陶芸美術館で
開催した茶会では
おだがけを室礼に取り入れました
稽古の後は 一献の代わりに
生徒さんが持ってきてくださった
大福茶とともに
若桃と鱧の皮巻きを頂きました
3月13日 東京教場
茶室にて炭火で学ぶ
ご見学も承り中
お申込み方法 :
「見学申込み」の旨と
希望日時・お電話番号をご記載の上
海老澤 宗香までご連絡ください
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【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・歳時記「灌仏会」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
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次回の稽古は
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・春の和歌
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年末から年始にかけての
九段教室茶道稽古
まだ紅葉が色づくころ
千鳥ヶ淵には一足先に
水仙が咲いていました
九段教室も4年目を迎え
着物でご参加くださる生徒さんも
増えてまいりました
年末の歳時記は
年始は
皆さん和服を楽しんだり
おすすめした美術館に足を伸のばしたり
茶道をきっかけに豊かな暮らしを
楽しんでくださることが
この上ない喜びです
「送り干支」
丑年がやってくるのは12年後・・・
そう思うとなごり惜しむ気持ちもひとしおです
「暦手」
をデザインした模様
年末の茶席に登場します
来年に思いを巡らせるきっかけになりますね
生徒さんよりお正月には
とお写真をいただきました
爽やかな抹茶とはまた違った
芳しい一服が楽しめそうです
新しい情報をいただけるのも
毎月の楽しみです
新年のお稽古はまず
花びら餅をいただき濃茶を一服
水屋仕事も点前の一部
茶を点て終わった頃に新たな気づきが得られます
構えの姿勢は
着物姿を美しく見せるためなのだと
気付かされます
お正月は華やかに
凧の色絵茶碗
三多紋(三果紋)は吉祥紋です
柘榴・仏手柑・桃 が描かれ
実が多い柘榴は子孫繁栄を意味し
桃は豊かな実りのイメージから寿を表し
仏手柑は仏の手を連想させます
本年も楽しいお茶で
ご自身やご家族 お友達を
もてなしましょう
3月13日 東京教場
茶室にて炭火で学ぶ
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・歳時記「お水取り」
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素敵なプレゼントが届きました
2019年にオーストリアから
笠間教室にいらした際
体験した茶道を元に
本にまとめて下さいました
「The Art of Shiki : Japanische Kochkunst in Europa」
@shikivienna
ISBN-10 3222140510
ISBN-13 978-3222140518
日本人も知らない様な日本食の技術や
調味料の知識とアレンジが盛り沢山です
ドイツ語ですが英語版も出版予定との事
どうぞお楽しみに
I received a wonderful gift from IrinaThalhammer.
When she came to my Japanese tea ceremony class from Austria in 2019, she wrote a book based on the tea ceremony she experienced.
"The Art of Shiki: Japanische Kochkunst in Europa "
ISBN-10 3222140510
ISBN-13 978-3222140518
There is a lot of knowledge and arrangement of Japanese food techniques and seasonings that even Japanese people do not know.
Although it is in German, an English version will be published.
Please look forward to it .
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
✴︎茶室にて炭火でのお稽古です
次回の稽古は
・歳時記「上巳」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「お水取り」
・春の和歌
・大炉
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]]>※ただいま満員のため
空きが出ましたら再度募集いたします
九段教室移転に伴い、本格的な茶室を完備した
新しい「市ヶ谷茶道教室」をオープン致します
初心者の方、経験者の方など
新しい生徒さんを募集致します
*テーブルと椅子でのお稽古も承っております
引続き、月毎の和歌と歳時記を
まとめた資料をお配りし共に學びます
《講師》
…茶道指導実績
《場所》
少人数で本格的な畳の茶室と炭火🔥で
学べる教室です。
東京都新宿区市谷田町2-7-15
市ヶ谷クロスプレイス9階
(旧 近代科学社ビル)
*JR市ヶ谷駅より徒歩6分
外堀通り(大通り)よりお入りください。
《稽古日》
2022年3月13日
以降 毎月第2日曜日(予約制)
《会費》
お月謝(参加月のみ): 8,000円税込
年会費(年一回) :12,000円税込
入会金(初回のみ) :10,000円税込
《ご見学料》
お一人様(菓子・抹茶つき)2000円
*ご予約の上、お越しください。
《お申込み方法》
「見学申込」「入門申込」の旨と
お名前・希望日時・お電話番号を記載のうえ
海老澤宗香 までご連絡ください。
WAXWANE29.5@gmail.com
※WAXWANEは小文字にしてメール送信してください。
本格的な和風空間でのお稽古
茨城教室もよろしくお願いいたします
【 講師経歴 】
海老澤 宗香 soko ebisawa
武蔵野美術大学 建築学科 卒業
裏千家学園茶道専門学校 茶道科 卒業
京都 中村外二工務店 を経て現在に至る
《 実績 》
茨城県陶芸美術館
2017年
・1〜3月 「現代の茶陶展」茶会 開催
・1〜3月 「侘」ワークショップ 開催
・7〜12月 「茶道の基本講座」 開催
・8〜9月「第24回 日本陶芸展」茶会 開催
2018年
・1月〜 「茶道の基本講座」 開催
・1月 「いばらき工芸大全III
染織の巻」茶会 開催
NUNO 須藤玲子さん
とのコラボレーション
・5月 「marimekko SPIRITS」茶会開催
marimekko茶室「真理庵」にて
・10月 「茶の湯とくらす」
茶会ワークショップ開催
2019年
・1月 「愛のヴィクトリアン ジュエリー茶会」 開催
・8月 「手作り掛け物で楽しむ茶会」 開催
2020年
・2月 「Gallé茶会」開催
東京都庭園美術館
2018年
10月〜 「わび茶でおもてなし」
ワークショップ開催
11月〜 外国人のためのワークショップ開催
2019年・2020年
5月〜 「重文わかる茶会」開催
2020年
11月 「中村外二工務店 中村棟梁、茶室[光華]を語る。」開催
2021年
7月 「ガラスの清寂」茶会 開催
多治見市美濃焼ミュージアム
2021年
5月 「第一回 学芸員研修会」
《 出演 》
FMぱるるん 2018年1月2日
茨城放送
2018年7月3日
2020年8月3日
《 掲載 》
茨城新聞 2018年8月14日
日本経済新聞 2018年12月21日
「茨女」 2020年 Vol.11
3月発行
《 茨城 教室 》
〒309-1705 茨城県笠間市東平2-12-37
JR『友部』駅徒歩6分
(『東京』駅から特急ときわで約1時間)
駐車場もございます。
Email : WAXWANE29.5@gmail.com
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送り干支でお迎え
★Instagram
今回の歳時記は正月飾りについて
裏千家お家元での蓬莱山飾りの
作り方などを紹介しました
12月13日が「事始め」
ですが
そろそろお正月の準備を
始める頃かと思います
「煤払い」といわれた
大掃除をはじめ
正月飾りを迎え入れますが
これは
ご先祖様を含めた
年神様をお迎えする準備
28日までには鏡餅も
そろえておくと良いと
いわれています
縁起が悪いのは
29日
苦が末(待つ)
31日
1日限りの飾りつけは
神様に失礼にあたります
松の内が過ぎれば
左義長でお焚き上げ
いたしましょう
(これも元は宮中行事でした)
茶席の定番「結び柳」は
中国の風習からきています
離別河邊綰柳條
(河辺に離れて柳条をわかぬ)
千山萬水玉人遙
(千山万水玉人遥かなり)
張喬
★Instagram
昔の中国では門出の際に
送る者と送られる者が
柳の枝を持ち
柳の枝と枝を結び合わせました
無事に帰ってくることを
願ったおまじないだと思いますが
茶道では「門出を祝う」部分だけが
掬いあげられ
新年を祝う飾りとして定着しました
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「節分」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
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次回の稽古は
・歳時記「節分」
・春の和歌
・貴人点
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]]>参加してくださいました
全くの初めてでも
割稽古 と 見本を見ながら
お点前をすることで
とても美しい所作をされていました
歳時記は
12月13日 「正月事始め」
お正月の準備を始める日です
江戸城の煤払いも
この日に行われたことから
社寺や民衆もそれにならって
大掃除や正月飾りの
準備にとりかかりました
体力をつけるために
12月8日に食べたのが
「お事汁」
六つの具材を入れることから
「六質汁」ともいいいます
体を温める根菜類を中心に
欠かせないのは 小豆
赤い色で魔を除けて
元気にお正月の準備をしましょう
今回は珍しい実が手に入りました
老鴉柿
ろうあがき や ろうやがき
とよばれている
とても小さな柿
盆栽にもされるそうです
★Instagram
のどかな里山の風情を
室内に取り込むことができます
枯れた植物でも
「美しい」と思ったら
花入れにいれ
感じた事を表現してください
それを見た方も
またその人なりの
感情を抱く
そういった
感性の交流のきっかけを
つくることも
お茶の楽しみのひとつです
九段教室では
床や花だけでなく
お道具も毎月
季節のものや
生徒さんが持ち寄ったものを
拝見します
道具の歴史や
鑑賞のための知識は
他の日本美術を
理解することにもつながります
それだけではなく
お茶碗によって
使い心地が全く違います
月毎に様々なお茶碗で
点前をすることで
大変勉強になります
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「新年・大福茶」
・冬の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「新年・大福茶」
・冬の和歌
・台目
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秋晴れの11月14日
境内は七五三のお参りで賑わっていました
抹茶体験ワークショップをいたしました
ほとんどが
茨城県水戸市の
「水府提灯」であり
その和紙は
使われています
園遊会ではこれまで
菊花の展示
ボタニカルポストカード作り
百人一首カルタ大会
神社でミュージックバー
巫女体験
が開催されました
つくってくださったものです
掛け軸は松平雪江の山水画です
雪江は水戸藩士の家に生まれた
明治から大正時代の画家で
横山大観の親戚にあたります
前日13日は県民の日でしたが
茨城は水戸徳川家や土浦の土屋家
高橋箒庵 等
茶道界の偉人を多く
輩出している地でもあります
岡倉天心は五浦の六角堂で
世界的に有名な『茶の本』の
構想を練りました
学問思想だけで無く
文化も日本をリードしてきた
茨城県の素晴らしさを紹介しました
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
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11月5日〜8日
笠間教室 茶道稽古
粟だけでは
一生懸命つかないと
ボソボソします
手軽にもっちりさせるには
餅米と半々にして
少し多めの水で
炊飯器でたくだけ
炊く前に粟は30分ほど
水に漬けるのがおすすめです
初めて知った方も
多いのではないでしょうか
炉になるとより
釜を主客ともに
囲んで茶を楽しむ
温かな雰囲気が増します
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「新年・大福茶」
・冬の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・歳時記「新年・大福茶」
・冬の和歌
・台目
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にて初心者のための
ワークショップを開催いたします
抹茶初体験の方でも
ご自宅で抹茶を楽しんで
いただけるようになります
素晴らしい菊に彩られた境内で
他にも様々なイベントが開催されます
ぜひご参加ください❁
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10月3日
海老澤宗香 茶道教室にて
稽古に励む生徒さんが
教室で茶会を催してくださいました
昨年の大河に合わせて開催した
「麒麟がくる」茶会
から その後の時代をテーマにし
題しまして
「北野大茶ノ湯」茶会
「在釜」 の代わりに
東京オリンピックで話題になった
ピクトグラムでご案内
濃茶席は利休の時代
今井宗薫の短冊は
梅の和歌ですが
北野大茶ノ湯の会場は
北野天満宮ですものね
掛物に合わせて
香合の敷物も 宗薫緞子
「木守り」
利休は菓子によく
干し柿をだしていました
丁度柿の季節でもありますから
今回は甘柿をつくったそうです
道具組も利休の時代にあった
窯元のもので揃え
歴史の勉強にもなります
各服点ても全て楽茶碗でいただきました
薄茶は座を変え
立礼にてゆったりと
花入れは今年
日本工芸会会長賞を受賞した
羽石修二さんの作品
笠間の作家さんを忍ばせるなんて
洒落た演出です
「真盛豆」は北野大茶ノ湯でも
菓子としてだされました
秀吉も召し上がったんだなぁ
と想いを馳せていると
志野や織部や黄瀬戸など
表情豊かな美濃焼の茶碗たちが
でてきました
利休以降
茶ノ湯が最高潮に盛り上がった
桃山から江戸初期の時代を
目の前で実感しました
常陸国総社宮
「令和三年 總社園遊会」
にて初心者のための
ワークショップを開催いたします
抹茶初体験の方でも
ご自宅で抹茶を楽しんで
いただけるようになります
常陸国 国府の総社として創建され
現在も大切に神祭りを守っている
千年以上歴史のある神社です
素晴らしい菊に彩られた境内で
他にも様々なイベントが開催されます
ぜひご参加ください
【神社でお抹茶体験】
日時:
11月14日(土) 16:00〜17:00
参加費/お一人:
1000円 (菓子・抹茶つき)
定員:
先着順 10組20名
※ お一人でお申込みされた場合は
別の方と二人組になっていただきます
服装:
正座した時にお膝が隠れる
服装でお越しください
場所:
「常陸国総社宮」
茨城県石岡市総社2丁目8-1
お申込み方法:
お電話 か メール
HPお問合せフォームより
「茶道ワークショップ申込み」
とお伝えの旨お申込みください
↓ 常陸国総社宮社務所↓
電話 : 0299-22-2233 (9:00〜17:00)
メール : soushagu@poplar.ocn.ne.jp
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【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「事始め」
・秋の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・新嘗祭(予定)
・秋の和歌
・開炉
経験問わず募集中です
見学も歓迎しております
事前にご予約をお願いいたします
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10月9日 九段教室 茶道稽古
体露金風
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
我が衣手は 露に濡れつつ 天智天皇
実った穂を狙う獣を追い払うため
田んぼの傍らに仮の小屋をつくり
番をしていると
屋根に葺いた藁が荒いので
衣が夜露に濡れてしまう
という歌ですが
天皇の実体験のわけはありません
屋敷の中で雅な生活を送りながらも
農民の暮らしの中にこそ
真の美があると
感じていたのかもしれません
京都の修学院離宮もそうですが
庭の屋敷から眺められる場所に田をつくり
暦にそって
田植えや稲刈りをしてもらい
眺めていました
歳時記は「開炉」
他にも道具を拝見しながら
この季節の室礼や道具組を
学びました
名残りや
侘びた風情を楽しむ10月
陰陽思想で10月は
陰の卦で満たされるためです
11月になると
陽の卦が回復するため
一陽来復
という言葉がうまれました
常陸国総社宮
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稽古は「中置」
来月11月には炉が開きます
それまでの間
一番遠くに置いていた
風炉釜をお客様に近づけ
少し涼しくなった10月に
暖かさを感じていただく趣向
中置の成り立ちや
他流での室礼を学びました
徐々に移り変わる季節を
室礼で表現するのは
日本らしくて素敵ですね
また
風炉最後の月を
名残惜しむ
という「名残り」の趣向も
10月の楽しみです
夏の残花を
籠いっぱいに入れたり
今年は
美しい虫の音も聞こえてきたので
虫籠に 竜胆 水引 数珠珊瑚
を入れました
薄茶では
小さい頃に母と作った菓子器に
数種類の干菓子を盛りました
これは
様々な木の葉が
風に吹き寄せられている様に
例えて「吹き寄せ」といいます
10月18日は「十三夜」
後の名月といわれ
十五夜と同じく
大切にされていた日です
収穫祭でもあるお月見
徳利に 古米と薄 を入れました
ご自身でつくったお茶碗で
お茶を点ててくださった生徒さん
おもてなしの心を感じます
お稽古でも本番の気持ちで
一服の茶を点てる
というのは本当に大切で
特別な時間になります
趣味で日本画を描いている
生徒さんが染めた
帯が仕上がったので
鑑賞会をしました
茶道は日本文化の総合芸術
教室では様々な出会いがあり
交流が広がります
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9月11日 九段教室 茶道稽古
中秋の名月のお話とともに
月の和歌を楽しみました
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも
安倍仲麿
16歳から35年間
中国で高官になり
惜しまれながらも
帰国の途に着く前夜
送別会の席で読んだ歌
中国の月と
春日の三笠山に昇った月を
かさねて
故郷に想いを馳せました
どんなに懐かしく
待ち遠しかったでしょう
しかし船が難破し
命は助かったものの
二度と祖国の地を
踏むことは叶いませんでした
百人一首はドラマチックな背景を
背負った歌が多いです
歌の内容だけでなく
作者のことを調べてみると
より感慨深く愉しむことができます
稽古では皆さん
「使わない手を意識する」
ということを心がけました
これは 女性が
座っている時に膝を閉じるように
美しい姿と雰囲気を生みます
始めは大変ですが
稽古を通して慣れることで
日常生活でも
上品な所作になるのです
茶道は感覚を養う稽古です
秋の七草 女郎花 と 古代米
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・秋の和歌
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「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・中置について(予定)
・秋の和歌
・中置
経験問わず募集中です
見学も歓迎しております
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9月3日〜6日
笠間教室 茶道稽古
9月9日 重陽
は中国から渡ってきた節句ですが
着せ綿は日本独自の風習
綿の蕾も膨らんできました
ですが
菊に被せるのは真綿
軽くて柔らかな絹の肌触りが
美肌に導いてくれます
繭籠
杜鵑草
吾亦紅
風船葛
中秋の名月は現代でも
旧暦で行われます
2021年は9月21日
旧暦は月の暦で
農耕をしていた民衆にとって
月の満ち欠けが大切な目印でした
美しい月を愛でるだけではなく
農耕を司る神様として
祀っていたのです
中秋の名月は
実りの季節とも重なり
別名「芋名月」ともいわれます
祭壇に月見団子とともに
収穫物もお供えして
今年の収穫を感謝し
来年の豊作も祈る
大切なお祭りです
他にも薄(ススキ)を飾りますが
七夕の笹 同様
ススキは神様の依代なのです
供えたススキを一年間
玄関に下げておく地域もあります
稽古では
月の神様「月読命」について
お話をしました
天照大神と素戔嗚尊
と一緒に誕生した
月読命ですが
本当に必要だったの?
と思うほどエピソードがありません
実態が曖昧だけれども
確かにいる という
影の存在を大切にする
日本らしさを感じました
稽古は台目など
別日には大円草をいたしました
秋の七草 葛の花が咲きました
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いつかこの茶碗で濃茶を点ててみたい
と持ってきてくださったお茶碗
お道具を拝見するとその方の
お人柄が見えるようでワクワクします
9月9日は菊の節句
「重陽」
その時盛りの生気をいただく
菊酒 や
それに因んだ
菊慈童
のお話もとても素敵ですが
好きな香りで
薬玉 を作ってみたり
着せ綿 を飾ってみたり
ご家庭でも楽しめる節句です
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8月6日〜8日
笠間教室 茶道稽古
床は大亀老師
五山送り火の画賛
秋海棠・水引
今年も16日には
皆さんご家庭で
ご先祖の御霊を送るため
火を焚かれるとおもいます
京都ではそれを
街全体でやります
いつ 誰が やり始めたのか
分からないほど
古くからの風習で
記録も残っていない
というのも
最後に点火される
鳥居形も
明治までは神も仏も
一緒くたに信仰していた
わけですから
とても日本らしくて好きです
丁度 蓮の花が咲きました
夕方になると閉じて
朝にまた開きます
3回ほど繰り返し
1枚ずつ散っていきます
稽古は 茶箱
ぐらぐらとお湯を
沸かし続けるのも暑いので
ポットにお湯を入れて
点前をしました
ご自宅でも
お気に入りのポットで
お試しください
青空をイメージした干菓子を
生徒さんが作ってきてくださいました
今月は皆さん浴衣で涼しく
冬の花である椿が
浴衣の柄に多いのは不思議です
吉祥紋というだけではなく
冬を思い出して涼を感じる工夫でしょうか
茶箱の点前には
茶巾をたたんだり
箱に仕舞い込んだり
水屋の仕事も
疎かにはできないな
と実感させられます
ぜひ稽古で身につけた
美しい所作は
日常にも生かしてください
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・中置について(予定)
・秋の和歌
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清風帷簾を動かし
風鈴の音に日本の夏を感じる
令和3年7月31日
東京都庭園美術館
重要文化財 茶室「光華」にて
開催いたしました
またこの茶会は
庭園美術館で現在開催中の
hommageから
あくまでガラスにこだわり
庭園美術館の依頼により
ガラス作家 青木美歌さんが作られた
花入、茶器、水指を用いた特別な茶会
となりました
おもてなしの道具を生かす為の
「取り合わせ、花や室礼 」そして
「点前や菓子 」
茶の湯はまさに🇯🇵日本美の総合芸術
与えられたテーマを
美しく茶の湯の伝統の中に落とし込み
クリアするのは本当に難しい事ですが
と同時にワクワクします
私達はラリックなど
美しいガラス作品の中に
なぜ静けさを感じるのでしょうか
「永遠に包まれる美の時」
そんなイメージを展開しました
床は佐渡島で僧侶・写真家として
活動されている梶井照陰さんの「NAMI」
青木さんの花入に
ユラユラと撫子が舞います
茶器:青木さん作
主茶碗は見立で
ラリックが1924年にデザインした
COQUILLES -コキール/貝殻
ラリックが好んで用いた
オパルセントガラスは
乳白色に優しい光を発しています
菓子は主催者である
庭園美術館 学芸員の板谷さんから
ぜひ錦玉でというご依頼を受け
神楽坂梅花亭 のご主人井上さんと
何度も試行錯誤を繰り返し
そこへたどり着きました
ラリックのモチーフである
アネモネの華を庭園美術館のイメージで
瑞々しく包み込む事ができました
銘「Haute couture」
主催者の庭園美術館 学芸員 板谷さんから
ラリックに縁ある美術館として
ガラスの茶会を開催できたこと
そして何よりも展示ではなく
実際にラリックの茶碗と
青木美歌さんの新旧作家の作品を
茶会で用い、手にとり体感してもらう事は
まさに美術館に相応しい茶会の姿ではないかと
お話をいただきました
Ce qui est créé par l’esprit est plus vivant que la matière.
精神によって創られたものは、
物質以上に瑞々しい。
Charles Baudelaire
このように茶道は点前の稽古だけでなく
和歌や禅語、菓子、花、庭、工芸、着物、茶室等々、日本の総合芸術
から成り立っています
必ず誰にも興味がある部分があるはず
だから茶道は面白いですね
大化の時代から数えて
248番目に はじめて国書由来である
私達はこれからも
伝えていきたいと思います
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次回の稽古は
・歳時記「重陽」
・秋の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
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・中置について(予定)
・秋の和歌
・中置
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今月のテーマは「八朔」
1日のことを朔日といい
八月朔日の略です
別名「田の実の節句」といい
初穂をお世話になった人に贈る
農民の風習が
「頼みの節句」に変わり
武家や公家が庇護者へ贈り物をする
風習に広まりました
徳川家康は元日に次ぐ祝日として
八朔を大切にしていました
それが「お中元」と呼び名を変えて
現代にも受け継がれています
★Instagram
浴衣も夏の愉しみ
お家から茶碗を持ってきて
お点前をする生徒さんも
いらっしゃいます
茶道具だけではなく
手におさまって
抹茶が点てやすい
ボウル形だったら
何でもお茶碗に使えます
実際に使ってみると
高台が無いと
建水に捨てにくいな
口径が狭いと
茶筅が振りにくいな
と気づきがあり
★Instagram
九段教室は
本棚を床の間に見立て
鉄瓶は使わずに
ガラスのポットに湯をいれ
テーブルでのお稽古ですので
よりご自宅でのお茶生活を
イメージしやすい教室です
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「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「重陽」
・秋の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・五山送り火について(予定)
・夏の和歌
・茶箱
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古い歴史があり
華やかなモチーフに溢れているので
よく茶会の趣向にもなります
お茶をしていると避けて通れない
日本の風習です
京都の祇園祭は
美しい山鉾と
それに乗った浴衣姿の男たちが
コンチキチンと奏でる 華奢な祇園囃子
一般的には「雄々しい」印象を受ける
祭りの概念が塗り替えられます
(明治までの日本は神仏混合でした)
始まりは
富士山の噴火 大地震 が続きさらに
869年には疫病が流行し 大勢の死者が出る
悲惨な状況だった京都
疫病は死者の祟りだと考えられていたので
神泉苑に
当時の国の数にちなんで66本の矛を立て
悪霊をその矛に封じ込め
祇園社の神輿を担ぎました
その矛がやがて山鉾になったのです
今もその役割は同じです
神様が通る前に巡行することで
悪霊を山鉾に封じ込めています
山鉾は祭りの後すぐに解体して
魔を滅します
これは豆まきした後の
豆を食べることで
魔除けが完了するのと
同じ考え方ですね
利休の師匠 武野紹鷗が愛用していた
菊水の井が名前の由来になっている
「菊水鉾」は毎年会所で茶会が開催されます
菊水鉾 唐破風の屋根が特徴
その茶会のために作られた菓子が亀廣永
「したたり」もおすすめです
傘花入に 桔梗 と 半夏生
生徒さんが地元で開催された
祇園祭の写真を送ってくださいました
皆さまのご健康をお祈りいたします
稽古は
涼し気な割蓋の水指や
洗い茶巾
お茶を2種さしあげる
茶通箱もいたしました
紗紬の着物
草木をもちいて
平安時代から織られていた
しな布の帯
見目涼しい装いも
大切な日本文化です
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もうすぐ七夕ということで
生徒さんがつくってきてくれた
お干菓子をいただきました
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・秋の和歌
・帛紗捌き
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次回の稽古は
・送り火について(予定)
・夏の和歌
・茶箱
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「雨過天青」
雨上がりのしっとりと水気を含んだ翠によって
茶室は瑞々しい気に包まれました
茶の湯を御指南いただいた
坐忘斎御家元の御染筆「清苔石上浄」
唐代の詩人 王維は青苔日厚自無塵
〈青苔 日に厚うして自から塵無し〉
と詠んでいます
どのような状況においても
私達は日々新たな気持ちで
前進しなければならないと
背中を押していただけるように感じました
水うちわは水に浸して涼を得るうちわで
岐阜県の伝統工芸品です
茶道は点前ばかりでなく
密接に関わっている事を皆さんに
理解していただく事ができました
神楽坂 梅花亭製です
池を愛でながら、
しっとり美しい露地へと進みます
美濃作家である
若尾誠先生の粉青瓷茶垸と
若尾先生が青瓷を志すきっかけとなった
庭園美術館のご協力により実現し
おもてなしをする事ができました
から成り立っています
必ず誰にも興味がある部分があるはず
当日も茶室に興味のある男性建築家の
お客様に、茶の湯への興味を
聞く事ができました
伝えていきたいと思います。
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・荘物
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お茶といえば殆どが
煮出し茶であるのに対して
抹茶は丸ごといただくので
数種類のビタミン・食物繊維・
カルシウムなど数種類のミネラル
を余すことなく摂取できる!
ということを知りますと
ますます茶道への愛が深まります
ぜひお家でも
抹茶召し上がってください
長年の経験から
抹茶を購入したら即 冷凍保存
をお勧めします
開封後はしっかり密閉してください
美味しさのコツは
必ず「ふるう」こと
ご自身で召し上がる際は
お茶碗に直接
ティースプーン山盛り1杯
茶漉しで漉し入れ
熱いお湯で点てましょう
残りはすぐに冷凍庫へ
香りが弱くなったり
色が黄色く変色してきたら
お菓子や料理にお使いください
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・夏の和歌
・荘物
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卯の花が
白から紅に染まる皐月
館長の岩井利美先生より
大変お世話になっている美術館です
また美濃陶芸 庄六賞 茶盌展にて
庄六賞に輝いた「白月碗」を
収蔵している美術館でもあります
〈陶芸+茶道〉
京都 裏千家学園 で修養した茶道で
桃山茶陶のふるさと多治見に
貢献させていただける事は
本当に光栄な事です
・栄西禅師〜利休居士までの流れ
・抹茶の覆下栽培〜効能など
本格的な茶室で
人間国宝をはじめ数多くの作家の中から
好みの茶盌で一服いただく事ができる
美濃焼ミュージアムの呈茶席は
とても人気があります
掛かっておりましたので
合わせて花を入れました
七重八重 花は咲けども 山吹の
みのひとつだに なきぞかなしき
兼明親王
梅花空木・黄菖蒲・千萱
漆桶
「茶碗の産地で一服」
多治見市美濃焼ミュージアムに
ぜひお立ち寄りいただけたら幸いです
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]]>5月15日
九段教室 茶道稽古
開催が延期されていた
鵜飼が始まり
水辺が恋しい季節となりました
行事があります
この日は1月〜6月の半年分の
穢れを祓います
大切にしてみてください
そして今回の和歌は
ほととぎす なきつる方を ながむれば
ただ有明の 月ぞ残れる
藤原実定
ホトトギスといえば
「5月」を意味し
万葉集以降は
恋慕う気持ちを暗示しています
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「七夕の節句」
・夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・抹茶の製造について(予定)
・夏の和歌
・荘物
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見学も歓迎しております
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5月はとても賑やかになります
山にも艶やかに藤の花が咲き乱れますが
手入れが行き届いた藤棚も格別ですね
★Instagram
笠間稲荷神社
牡丹や芍薬に劣らず
菖蒲やアイリスも
とても華やか
室礼は「端午」の節句
粽花入
菖蒲湯
をヒントに飾りました
笠間では
今生い茂っている蓬も
一緒にいれる
家庭が多いんです
関東では端午といえば
柏餅が身近な存在
柏は新芽が出るまで
古い葉が落ちないことから
家系が絶えませんように
と願いを込めてつくられた
日本独自の菓子です
粽は干菓子で
いただきました
今回のお話は「茶筅」について
拝見するお道具ではない
消耗品ですが
とても繊細で美しい姿
海外の旅行者がインテリアとして
購入するというのも頷けます
冬の「寒干し」
他にも竹の道具は多く
花入れや茶杓などは
真竹でつくられますが
茶筅は淡竹(はちく)を用います
寒空の下天日干しした後は
室内で2年ほども寝かせ
1本の原竹から
80〜120にまで等分し
穂を薄く削り
糸で1本ずつかがって
さらには穂先の角をおとし
滑らかに整えています
?山茶筅の製造工程
こんなに
気の遠くなる工程を経て
完成するなんて…
大切にしたいですね
★Instagram
使った後は水洗いをします
しっかり洗いたいかたは
歯ブラシがおすすめです
糸の部分はしっかり
タオルで水気を拭いてください
陰干しで乾かし
使うさいには
穂を優しく広げ
形を整えましょう
暖かくなって
炉から風炉へ
抹茶をいただくと
夏には スッ と
爽やかな気持ちになるので不思議です
笠間は田植えが終わりました
水田になると
これから冬まで代わる代わる
美しい景色が広がるんだな
とわくわくします
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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・歳時記「夏越の祓」
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6月12日
九段教室 茶道稽古
すっかり夏の陽気
水無月をいただいて暑気払い
あと半年も無事に乗り切れますように
生徒さんの暮らしに役立てていただくため
毎月 スライドを用いてわかりやすく
歳時記と和歌のお話をします
今月のテーマは「七夕」
本来は裁縫の上達を願う風習
芸事のお願いをしてみるのも
良いかもしれません
外国の文化を取り入れて
日本独自の美しい形に
昇華していった先人たちに
時代に合わせて
変化をしていきながら何百年も
受け継いでくれた事にも感謝
奥深い日本の文化を学ぶと
日本人でよかったなぁ
とつくづく思います
子供の頃は
何も考えずに楽しんでいた
風習も
カルタでしかなった和歌も
こんなに趣があるものだったなんて
大人になるって楽しいですね
儚い光の方が美しいと感じる
もののあわれ
蛍狩りは贅沢な楽しみになってしまいました
虫籠に
紫陽花 薊 矢筈薄
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「八朔」
・夏の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
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次回の稽古は
・祇園祭について(予定)
・夏の和歌
・荘物
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あの強い香りでもって
魔を除け 穢れを祓うのです
お風呂に入れるのはちょっと…
というかたは
菖蒲の葉を束ねて
玄関に飾ったりしてください
平安時代のエッセー
「枕草子」にて清少納言は
端午の節句が一番好き
と書いています
中国文化を踏襲して
宮中の中では年中
儀式が行われていましたが
5月5日は京都中の家の軒に
菖蒲の葉が乗せられる景色が
広がりました(軒菖蒲といいます)
民衆も共に楽しむ
端午の節句が
清少納言は大好きだったのです
教室では
集中して茶を点てるだけでなく
日本の風習を学び
花を愛でます
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次回の稽古は
・茶筅について(予定)
・春の和歌
・初風炉
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4月3日・4日
桜が満開の笠間 茶道教室 にて
「五周年記念茶会」を開催しました
私が教室を引継ぎ
4月で5周年を迎えました
祖母の代からの生徒さんで
小さい頃の私と一緒に
お稽古してくださっていた方々
私の茶道に共感して
集まってきてくださった生徒さん
手探りで精一杯な日々でしたが
とても和やかで
感性豊かな皆さまのおかげさまで
楽しくお茶をする事ができました
毎年お茶事をしていましたが
それも難しい昨今
感謝の気持ちを込めて
今回は 茶会という形で
開催させていただきました
待合には
陶芸家 富本憲吉さんが色紙に
貞明皇后の歌を書かれたもの
お茶の楽しみ方がもっと身近に
暮らしを彩ることを願って
祝会の初座には
「蓬莱五彩雲」 有馬頼底筆
香合は茜窯
母が京都での修行時代に
お世話になった方 縁の香合です
松花堂弁当は
井田宣秋と鈴木表朔の合作
謡曲に因んだ蒔絵が施してあります
歴史に詳しいかた
歌舞伎が好きなかたの
お話を伺っていると
日本文化には同じ幹から
広く根を張っている
ということがわかります
茶席は様々な切り口から
楽しむ事ができますので
正客と亭主だけではなく
同席の皆さまとワイワイ
お話しできる日が
早く戻る事を祈るばかりです
「千代の糸」
今後も皆さまと
ご縁が続きますように
菓子器は 慶入
笠間は山歩きを
趣味としている方も多いです
春先は黄色ばかりだった花も
彩り豊かに咲き乱れ
せせらぎも心地よく
感じる季節となりました
後座は 清々しい山景の席
大きな信楽の花入に
たくさん花をいれました
★Instagram
椿は 黒侘助と対馬の娘
元気な貝母に
実を付けた白山吹は
もう花が咲きそうです
木通も花をつけていました!
板をずれによって
山の重なりを表現し
天板には雲の蒔絵
地板には水流の彫りが施された
「山雲棚」に
四霊が描かれた
中国の染付
青みを帯びた茶入は
8代 大塩正人造
茶碗は一対の9代 大樋
黒釉は「高砂」飴釉は「相生」
という銘です
釜は竹林地紋の
透木釜ですので
浄長の五徳蓋置をつかいました
★Instagram
棗は扇面流し蒔絵
茶杓は香林老師の
「和楽」
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別名「花祭り」といわれる由縁は
釈迦が生まれた公園を
寺の境内に再現する
花御堂です
たっぷり飾られた花々は
うららかな春の日と相まって
とても印象的な景色です
決まった方法は無いので
風習の意味を解釈して
好きなように再現するは
暮らしを豊かにします
和菓子屋さん
お花屋さんへ
立ち寄るのが
楽しみになるだけでなく
歩いているとき ふと
空の変化や
花の蕾の膨らみに
気づいたり
廻る季節は
本当に美しいものです
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]]>祖母が60年前から茶道教室をはじめ
つぎに裏千家学園を卒業した母から
私が茶道教室を引き継いで
2021年に5周年を迎えます
それを記念いたしまして
各テーマ別の☆Best5☆を
皆さまと一緒に振り返りたいと思います
2020年からはじまり
今後は遡って開催する予定です
《Best5企画》
今回のテーマは【 2020年 室礼 】です
室礼(しつらい)とは部屋を飾ること
今回は床の間では無い室礼を取り上げました
小さい物でも季節を実感するには十分
ぜひお家でも取り入れてみてください
◆ Best5◆
次回もお楽しみに
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・茶室の釘(予定)
・春の和歌
・吊釜
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2月13日
九段教室 茶道稽古
例年の2月は
一枝に咲いた梅の花を見つけ
もう少しで春はくるのかしら
と鶯のかげを探したり
まだとても寒い季節でした
今年は本当に暖かく
蕾だった壇香梅も
床ですっかり
花開いてしまうほどです
今月のテーマは「上巳」
万人の穢れを祓うための節句が
江戸時代にはお人形さん遊びと
結びついて女の子のためのお祭りへと
変化していきました
歳時記を知れば
なぜ「雛祭」なのか
流し雛はどうしてするのか
全て意味がわかります
そして節句の菓子「引千切」は
なんと平安時代から受け継がれています
皆さまもぜひ
文化を学び生活の中で活かすことで
継ぎ手となってください
和菓子屋さんで
季節のお菓子を買って
お家で食べながら
ご家族やお友達に
その背景をお話したり
簡単にアレンジをした
歳時記にそった飾りつけをして
お客様をお迎えしたり
十牛図の最期も
「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」
人の中に生き 伝えることで
自分も生かされるのです
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2月5〜8日 笠間教室 茶道稽古
雪のうちに 春は来にけり 鶯の
こほれる涙 今やとくらむ
藤原高子
高子は在原業平との恋が
伊勢物語に残されています
後に彼女は二條后となり
宮廷サロンの頂点で
文化普及に邁進するのです
★Instagram
藪柑子に春蘭
立春を過ぎて
毎日が快晴
茨城は梅も咲き始めました
「咲き分け」
2月といえば「大炉」
通常の炉は一尺四寸 四方
であるのに対して
大炉は一尺八寸 四方と大きく
釜の位置は変わらない代わりに
炉中に
つぎに継ぐための
炭を置いておいたり
炭を直した後は
灰匙を指しておいたりと
珍しい景色が広がります
金属は灰によって変異してしまうため
陶器の灰匙を使うのも大炉特有です
他にも
長緒茶入
★Instagram
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2021年に5周年を迎えます
それを記念いたしまして
各テーマ別の☆Best5☆を
皆さまと一緒に振り返りたいと思います
2020年からはじまり
今後は遡って開催する予定です
《Best5企画》
今回のテーマは【 2020年 菓子 】です
◆ Best5◆
10月 カルカヤ柄の
落ち着いた色の着物には
鮮やかな帯と帯揚げ
◆ Best4◆
6月 柄に柄を合わせるのも好きです
◆ Best3◆
レースの帯でより涼しげに
◆ Best2◆
写真では分かりにくいですが
艶のある柄は漆で描かれています
「義母の形見ですがサイズが合わないので」
といただいた着物
何代にも渡って受け継げるのも素晴らしいですし
合わせる帯や小物によって印象が全く違うので
着る方に馴染むので不思議です
着物だけではなく
受け継いだ空間や日用品や小物を
思い出とともに
再び生かすことができるのも
茶道の魅力だと思います
次回もお楽しみに
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・春の和歌
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・春の和歌
・吊釜
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]]>季節の道具に触れ
日本の風習を学ぶ
ゆったりとした時間を
過ごしていただけます
5周年を記念した
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・春の和歌
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今回も茶花から
茶道や日本の文化、工芸を
皆さんと一緒に學んでいきたいと思います。
今回は
茶の湯を代表する花
【椿(つばき)第一回】に続き、
いよいよ【椿(つばき)第二回目】です。
何とか第二回目を小正月に配信できました。
◼️「万葉集」「日本書紀」に見る椿の霊性
《万葉集》
三諸は 人の守る山 本辺には 馬酔木花咲き
末辺には 椿花咲く うらぐはし
山そ 泣く子守る山
⚫訳
麓では馬酒木が咲き、山頂には椿が咲く。
ああ、心惹かれる山よ、
泣く子のお守りをするように大切にする山よ。
三輪山は、山全体が御神体とされる
神の山として知られています。
その麓には海石榴市(つばいち)という
市場があった所から、三諸の地は
三輪山とも考えられています。
民族学者の折口信夫氏は
「この場所は修験者のような呪力を持った人が
椿の杖を持ち、土地を浄化することで
この海石榴市を作ったようだと云っています。」
《日本書紀》
景行天皇が九州で起こった乱を鎮めたおり、
土蜘蛛(大和朝廷に服従しない民族)に対して
「海石榴(ツバキ)の椎」を用いた。
海石榴樹(ツバキノキ)を採って、
それを椎(ツチ=槌=工具)を
作って兵(ツワモノ=武器)を
作ったと記されています。
この中で「椿の木」は
土蜘蛛退治の武器とされ、
しかも呪術的な霊木として扱われています。
◼️東大寺二月堂「お水取りの椿」は
「卯杖」の儀式から生まれた!
日本の卯杖 (うづえ)卯槌(うづち)という儀式は
中国、漢朝の剛卯杖という風習が
日本に伝わり、
予祝行事に用いる神聖な木の棒。
小正月の粥(かゆ)をかき回すために用いる
「粥かき棒」または新嫁を叩いて多産を促す
「嫁たたき棒」など各地にある
「祝棒 (いわいぼう)」の風習と
混じったものと言われています。
正月から最初の卯の日に、
邪気を祓うため、
杖で大地をたたく儀式です。
→子の日は1月4日です。『【茶花から日本を學ぶ】新春正月・初子の玉箒、空海の高野箒★男の茶道★沼尻宗真』高野箒(こうやぼうき) 1/13撮影 東京都皆様こんにちは今回も茶花から、茶道や日本の文化工芸を一緒に學んでいきたいと思います。今回は【高野箒こうやぼうき】で…ameblo.jp
奈良平安時代、宮中で日本化し、
中国で霊力があるとされる「桃の杖」に代わり、
梅・桃・椿・柊や柳などの陽木で
尺3寸(約1.6m)に切ったのち
一本ないし二・三本を束ね、
五色の糸を巻いて寿詞の奏上とともに
天皇へ献上されました。
これを御帳の四隅に立て邪気を祓ったと
されています。
平安時代には縁起のものとして
互いに「卯杖」を贈り合い、
新年を迎えた最初の卯の日から節分まで、
室内の几帳や柱などに吊るして飾られました。
引用「卯日椿杖」正倉院 南倉
奈良の正倉院にあるこの「卯日椿杖」は
孝謙天皇が752年4月9日に
東大寺大仏殿開眼供養に使われたと
伝わっています。
そのお水取りの行法には
紅白の和紙で作った椿、
「二月堂椿」が供花されます。
なぜ椿の造花なのか?という答えの
一つにはやはり、
孝謙天皇が「椿杖」を用いて
東大寺大仏殿開眼供養に使ったことや、
椿の霊性が大きいのではないかと私は思います。
卯杖は、次第に全国各地の神社の儀式にも
取り入れられるようになり、
伊勢神宮にも卯杖の記録があります。
また京都の上賀茂神社では
現在でも卯杖を大神に奉納する神事が行われ、
他の全国の神社でも卯杖の儀式が
行われていますので、ぜひ皆さんの
近くの神社でも調べてみてください。
引用元:萬々堂通則さん
そしてお水取りと言ったら
2月〜3月中旬まで期間限定で販売されている
銘菓「のりこぼし」が有名です。
化粧箱まで美しいですね。
◼️空海さんの錫杖も「椿」
日本に密教を伝えた
真言宗の開祖・空海さんもまた、
椿で作った錫杖(しゃくじょう)を
携えて全国を巡り歩きました。
「大同二年(807年)に空海(後の弘法大師)が、遣唐使として唐国に渡り、恵果大阿闍利より密教を授かり帰国、約二年間九州に滞在なされ、
当山椿堂に巡錫し、持した椿の錫杖で
奥の院のご霊水を、湧き出されたことから、
椿大師「椿堂」といわれとされています。
◼️「卯杖」「振振毬杖(ぶりぶりぎっちょう)」
「どんど焼き(左義長)」は共通の儀式
・奈良平安で確立された儀式
正月から最初の卯の日に、邪気を祓うため
杖で大地をたたく儀式「卯杖」
・平安時代の正月の遊びとされる
・1月15日の小正月に行われる
平安時代の厄祓いの儀式「どんど焼き(左義長)」
もぐら打ち(もぐらうち)は、
竹に巻いた藁等で家先や田畑の地面を
叩いてまわる伝統行事もある。
つまりこれら3つの儀式は
正月に行われること、
大地をたたく儀式として共通しています。
私はこれら3つの儀式は宮中儀式と
民衆儀式の形が違うのみで、
同じ目的の儀式・同じ祈りが
込められていると思います。
ゆえに、現代の茶道に見られるように
正月だから平安童の遊具として「振振」を
飾るというだけでなく
むしろ「振振」は新しいものであり、
もっと本質がわかれば室礼も趣向も
広く深くすることができるはずです。
すみません
やはり「椿」は二回で終わりませんでした。
次回「椿」最終回になります。
和の聖花・椿の全て《第一回》『【茶花から日本を學ぶ】和の聖花・椿の全て《第一回》★男の茶道★沼尻宗真』★SOSHIN_NUMAJIRl instagram今回も茶花から茶道や日本の文化、工芸を皆さんと一緒に學んでいきたいと思います。今回はいよいよ茶の湯を代表…ameblo.jp
茨城・笠間茶道教室 体験講座受付中!
◆【茶室から日本を學ぶ】「歳月不待人」陶淵明と建築家ペリアン女史
◆【茶花から日本を學ぶ】正月・羽根つきの起源を知る。数珠玉・無患子
◆【美術館から日本を學ぶ】人間国宝 鈴木藏の志野・菊地 智美術館
◆【美術館から日本を學ぶ】杉原千畝記念館、一碗からピースフルネスを
◆【和菓子から日本を學ぶ】山人艸果「橙糖珠」・京都 老松と葉盤
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冬ごもり 思ひかけぬを 木の間より
花と見るまで 雪ぞふりける
紀貫之
蹲踞が凍るほどの寒さ
稽古始めは
八寸でお祝いをして
千鳥海老と蓬麩
台子と長板をいたしました
お話は「四清道」
川上不白が唱えた花をいれる心構え
竹の清きを切り
水の清きを盛り
花の清きを入れ
心の清きを楽しむ
★Instagram
川上不白は
表千家を収めた後
江戸千家をおこし
根津嘉一郎など近代数寄者に
大きな影響を与えた人物です
つまり
意のままに操るのでは無く
花のありのままの美しさを
床の間に飾るべきで
そういった
野にある花と一体となる
清らかな気持ちを楽しもう
という教えです
十牛図もそうですが
探していた牛のことも
自分のことすら忘れるように
花も点前も全てのことは
同じところに向かっている気がします
◆≪茶花から日本を學ぶ★こちらから≫
厳しい寒さが続きますが
春はそこまで来ています
5周年を記念した
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
「東京九段教室」
次回の稽古は
・歳時記「上巳の節句」
・春の和歌
・帛紗捌き
・茶巾のたたみ方
・道具の清め方
「茨城 笠間教室」
次回の稽古は
・炉について(予定)
・春の和歌
・大炉
経験問わず募集中です
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]]>祖母が60年前から茶道教室をはじめ
つぎに裏千家学園を卒業した母から
私が茶道教室を引き継いで
2021年に5周年を迎えます
それを記念いたしまして
各テーマ別の☆Best5☆を
皆さまと一緒に振り返りたいと思います
2020年からはじまり
今後は遡って開催する予定です
今回のテーマは【 2020年 菓子 】です
◆ Best5◆
花三島の器を春霞の空に見立てました
◆ Best4◆
素朴なぶどうの角皿と相まって
さらに美味しそう
菓子も色々な想像ができる
ゆるい抽象的なデザインも良いものです
「実り」は今年令和三年の勅題でもあります
◆ Best3◆
夏といえば錦玉
ガラスの皿で より涼しげに
◆ Best2◆
不老長寿の象徴である菊には
高貴な牡丹の器を合わせました
青磁の色が菊の露を含んだ
清水の様にも見えます
◆ Best1◆
和歌では川に流れる散り紅葉が
よく歌われています
染付の唐子が見守る器に入れると
紅葉狩りをしているようです
印象が全く変わるので
器と菓子の取り合わせも大切ですが
今回は特別枠で
2020年茶会の菓子
をご紹介します
◆ Special ◆
エミール・ガレの故郷である
フランスロレーヌ地方ナンシーは
マカロン発祥の地であることから
笠間稲荷前の 松島 さんが
白餡をもちいて和菓子に
アレンジしてくださいました
とっっても美味しかったです
この日は天皇陛下のお誕生日でした
皇室ゆかりの茶室にて
お祝いの茶会となりました
菓子は即位礼 正殿の儀にて
雅子様がお召しになった
襲の色目を参考にしました
観月の季節ということで
京風の月見団子をご紹介しました
皆さん「初めて見た!」と
驚いてくださいました
庭は日本建築の一部です
東京都庭園美術館の重文茶室「光華」
からも素晴らしい庭が眺められます
当日は楓が色付いていました
紅葉と池の庭をデザインして
梅花亭さんに作っていただきました
このように
多くの和菓子屋さんでは
お茶会のためにご自身でデザインした
菓子をつくって下さいます
デザイン画を持って行き相談したり
旬の食材を使ったり
特別な日にもてなすお客様を想って
ぜひ創作してみてください
次回もお楽しみに
【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】
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今回も茶花から
茶道や日本の文化、工芸を
皆さんと一緒に學んでいきたいと思います。
今回はいよいよ茶の湯を代表する花
【椿(つばき)】です。
11月「開炉」になると
茶道ではあたり前のように
床に「椿」が入ります。
そこからは「初釜」も含め
椿一色になりますね。
何故でしょうか?
さらに茶道では椿一種
真の花としての
格も持ち合わせています。
そこにはどんな格が潜んでいるのでしょう?
日本原産であり、日本を代表する花
そして茶花を代表する花と言っても
過言ではない「椿」
しかし、その背景には不明な点が数多く
古今東西、著名な先生方が
「椿」の解明に取り組まれています。
それほど「椿」は日本人を魅了しています。
私も様々な資料に目を通し、
皆さんと共に學び、
「椿」に新しい視点を
持ちたいと考えています。
今回のテーマ「椿」は膨大な量なので、
二回に分けて配信させていただきます。
3/12東京
◼️椿の名前の由来
《古事記》
新嘗屋 (にひなへや) に生ひ立てる葉広 (はびろ)
斎(ゆ)つ真(ま)椿 其が花の照り坐し
其の葉の広がり坐すは 大君ろかも
仁徳天皇 皇后
仁徳天皇を讃える言葉として
「斎(ゆ)つ真椿」としています。
「斎(ゆ)」または、「斎(ゆ)つ真(ま)」とは
高貴な赤色の花を咲かせ、
神聖で清浄な葉を持つ木として
斎つ葉木(ゆつはき)とも呼ばれ
いつしか、つばきに変化したとも
されています。
引用:椿大神社より写真でみる御祭事 | 御祭事 | 椿大神社伊勢国一宮 猿田彦大本宮 椿大神社tsubaki.or.jp
三重県にある、みちびきの神と知られる
椿大神社(つばきおおかみやしろ)は
「道別(ちわき)大神の社」として鎮座され
「ちわき」の言葉が変化して「つばき」となり、
仁徳天皇を讃えた美しい「椿」から
漢字を当てたのではないかとも云われています。
記紀の神代の時代から「椿」は神の依代であり、
魔を退けることができる、呪術的植物の
代表として捉えられていたようです。
◼️「椿」という字は日本人が作った!
巨勢(こせ)山の つらつら椿 つらつらに
見つつ偲はな 巨勢の春野を
坂門人足(さかとのひとたり)
このように「椿」という漢字は
万葉集で初見されています。
⚫意味
大和の国から紀の国に向う山路で佇み、
春には咲き連ねる椿の美しさを
思い浮べて詠んでいます。
すでに奈良時代末期〜平安に
かけては「椿」という字が定着してきます。
なんとこの「椿」という漢字
驚くことに古代中国の漢字を
充てたのではなく、
春夏秋冬の季節感を大切にした
古代日本人が作った漢字とも云われ
春に咲く木という意味から「椿」
夏に「榎」
秋に「楸ひさぎ」
冬に「柊」
そして万葉期には草とみらていた
「萩」
が国字(和字)として作られたとする説が
牧野富太郎氏をはじめ
現代の定説となっています。
◼️日本の「椿」を決めた、思想家・荘子
古代中國の思想家、
荘子(紀元前369年頃 - 286年頃)が
記した内篇・逍遥遊より
上古、大椿(タイチン)なる者あり、
八千歳を以て春と為し、八千歳を秋と為す。
而(しこ)うして彭祖(ホウソ)は
乃(すなわ)ち今、久(ひさ)しきを以て
特(ひと)り聞(きこ)ゆ。
衆人これに匹(ひつ)せんとする、
亦(ま)た悲しからずや。
⚫訳
大昔、大椿という木があって、
八千年を春、八千年を秋としていた
ところが、(七百歳の)彭祖は現在
長命によって特に有名で、
人々は、長寿のことを話題にする時は
必ず彭祖をひきあいに出す。
何と悲しいことではないか。
上古時代の大椿という木は、
なんと八千年を春とし、
八千年を秋としていました。
後世、この一節から人の長寿を祝って
「椿寿ちんじゅ」という言葉が生まれ、
人が長生きすること、長寿の象徴と
されてきました。
この大椿はもちろん
実在する樹木ではないのですが、
(樹木でさえ無い可能性もあります。)
しかし長寿の霊木であると信じた
万葉期の日本人はこの「大椿だいちん」の
イメージと春の木「椿」を
重ねた事によって
日本の「椿」は、
迎春そして長寿、賀の樹木とされ
現在にいたっているのです。
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次回は、
「万葉集や日本書紀の中の椿」
「東大寺二月堂・お水取りの椿」
「秀吉公、利休居士の茶の湯の椿」
をまとめて「椿」を終わりたいと思います。
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竜胆(りんどう) 11/11 長野県
今回も茶花から
茶道や日本の文化、工芸を
皆さんと一緒に學んでいきたいと思います。
今回は【竜胆(りんどう)】です。
その名前は漢名「竜胆」の音読みが変化し
漢方薬の熊胆(くまのい)よりも、
さらに苦いという意味で「竜胆」と
名付けられたそうです。
平安時代には
「りむたう」「りんたう」
「りんだう」「りうたむ」
など表記されていました。
◼️花やさんの「竜胆」とは?
花屋さんで見るリンドウの多くは、
エゾリンドウ を原種とする
「いわて乙女」などの園芸種が多いようです。
子供の頃、野山を駆け回って見ていた
可憐な竜胆とのあまりの違いに
とても驚きました。
エゾリンドウ
可能であればやはり
野にあるような竜胆を
自分で育て入れてみたいですね。
そんな、可憐な山竜胆を開炉の花と
しているのが上田流です。
山竜胆・榛 花入 上田宗箇 作 一重切
上田宗箇自作のこの花入には
力強さより洗練されたウツクシキがある。
その、ウツクシキは「さっぱりと」の
意があると解説されています。
◼️和泉式部と清少納言の「りんだう」
りんだうの 花とも人を 見てしかな
かれやははつる 霜がくれつつ
和泉式部
⚫訳
(あのお方を)竜胆の花であると見たいものだ。
竜胆は霜が降りても枯れはしないから。
晩年逢わなくなってしまった男性に向け
詠まれたとされる歌には、
男は冬枯れの中のそうした
水々しい竜胆であってほしいという
和泉式部なりの気高い美意識が
込められているようです。
一方の才女である
清少納言は『枕草子』で
異花(ことはな)どもの皆霜枯れたるに、
いと花やかなる色あひにてさし出でたる、
いとをかし
⚫訳
他の花々が皆、霜で枯れてしまう中
豊かなあざやかさで顔をのぞかせている姿は
とても趣があると語っています。
いかがでしょうか?
平安の才女二人の
「竜胆」へのイメージは皆様に伝わりましたか?
私はこの竜胆で、二人の感性を比較してみて
この歌をイメージできました。
花をのみ 待つらん人に 山里の
ゆきまの草の 春を見せばや
茶道をしている人なら
誰もが知っている
茶の湯の境地を
利休居士がたとえた歌です。
これは元々「若草」
を詠んだ歌で
(まだ花が咲かない春が来ないと)
待っているだろう人に、
山里に積った雪のあいだに
わずかに芽吹いた若草にも
春は来ていると見せたいものです
そんな意味が込められています。
分からない人が多い時代だから、
絢爛華麗な分かりやすさも
一見多いに魅力的に映ります。
しかし
その内側の寂しさや不足でなく
その先の美に気づける心の境地こそ
茶の湯本来の「侘び」ではないか?と
利休居士は豊饒の海に生きる私達に
茶道を通じ、教えてくれているようです。
《吾唯知足》を學んでみませんか
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