茶ノ湯展 を織るサロン茶会・東京国立博物館/海老澤宗香 茶道教室 東京九段・茨城笠間

 

5月20日
東京国立博物館にて開催されている
「茶ノ湯」展
そこに展示されているお道具と同等の物に触れて
お茶を楽しもうという企画

「茶ノ湯」展を織るサロン茶会

長谷川宗佳先生とともに いってまいりました

会場は東京国立博物館の構内にある「応挙館」
荘厳な書院で襖や壁ほぼ全面に円山応挙が墨絵を描いている
絵に囲まれた空間なのにとても静かな世界が広がっていて
心が落ち着きました

 



近代の数寄者 益田鈍翁 が寺院から書院だけ買い取り
邸内に移築したここで 重文「佐竹本三十六歌仙絵巻」を切り離し
仲間と分けたというエピソードを持つ建物です



席主は北見宗幸先生

わび茶をつくった時代の茶人は
熱心な禅修行者でもありました
利休やその周りの人々が禅問答を書き残した巻物を
床脇に飾り それとつなげるように

點茶(点茶)と書かれた掛物が床に

その下には展示品と同時代の青磁の花入
展示をご覧になったかたは
透き通るような青が印象に残っていると思います
花入には水がたっぷり入っていて
北見先生も 「生き返る」 という表現をされていましたが
本当に表面にまで水が染みわたっている様な透明感でキラキラして
控えめな白い紫蘭が更に瑞々しさを引き立てていました




書院といば長板や棚を連想いたしますが
今回は展示に添い考えた結果運びの設えとなったらしく
伏見焼の前身である焼き物の風炉に兜釜
大きな竹の根元でつくられた水指など
珍しくて力強い点前座

 

菓子鉢は野村美術館所蔵のねじ紋染付鉢
ねじり方向が互い違いに描かれているものが上手
など鑑賞のポイントも教えていただき
次に来た鉢も染付・・・
と思いきや東洋に影響を受けたデルフトだったり


主茶碗は川端康成が愛し甲書きを残した
道入の茶碗
3碗目に当代の吉左衛門をだし
当代に見られる光悦の影響と
光悦作品と道入作品の類似性などに触れ
多くの銘品に触れてきた
北見先生の体験に元ずくお話の数々が
大変興味深く昂りっぱなしの席でしたアップ





展示ではショーケースにひとつひとつ並べられていますが
それらから選んで(取り合わせ)つくりこまれた世界観が
茶道具の命です


また使い込んだり 年月を経てこそ良くなる物も多いのです
茶碗など土物は使い方によって様々に変化をしていくので
「育てる」と表現して楽しみます


漆は古くなると色が透けていきます
今回の茶会の薄器も展示品と対になる利休在判のもので
間近で見ると木目が見えるほど透け
トロンとした表情をしていました


古い物の歴史的価値や素晴らしい作家の技というのはありますが
茶道具の美点は人に大切にされ続けたから残ったということ
茶ノ湯展の道具にはひとつひとつに存在感があります
建物も人が入らないと急速に痛み朽ちていきますが
人は目に見えないパワーみたいなものを発している気がします
それが想いを寄せる道具に込められ
生き生きとさせているのでは

わび茶は「人」だとおっしゃる先生もいます
道具自体の価値を見るのではなく
込められた想いや 伝えてきた人々に思いを馳せる
茶ノ湯の深い味わい ドキドキ






ショップでは楽しい取り合わせの提案も音譜

「茶ノ湯」展 まだ行ってないかたは是非

 





今月の お稽古は 5月27日(土)
ワークショップは 5月28日(日)
詳しくは下記あんないをご覧ください

【海老澤 宗香 茶道教室のごあんない】

 

 

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